2026-03-07

笠間の家|既存庭を活かす

今年から設計が始まった「笠間の家」。
工房のある住まいの計画です。
敷地には、以前の住まい手の方が大切に作り上げた雑木の庭が広がっています。
この庭を活かしながら、新たな住まいを考えていきます。

まずは既存の樹木を測量し、樹木の状態や樹形などを一本一本確認していきます。
舘造園の舘さんと建主さん、自分とで敷地を歩きながら、残す樹木を検討します。

調べてみると、途中で一度短くされた樹木があり、樹形が少しくずれているものもありました。
また大きくなりすぎている樹木は、将来の維持管理を考え、このタイミングで伐採伐根し、そこに新たに植樹して育てていくということにします。

樹木を確認する中で、樹形の良いヒメシャラに目が留まりました。
高さは8m程度、すっと上に伸びていく姿が印象的です。
しかし今回計画する住宅と干渉してしまうため、色々検討を重ね、移植をすることにしました。

新たな位置に移植してみると、その姿が見違えるように。
家も建つ場所によって佇まいが変わるなぁと思っていましたが、樹木もそれは同じですね。
空が広がる南面に立つヒメシャラは、とても気持ちよさそう。

これは移植の際の「水決め」の様子。植え穴に土と水を入れ、泥状にして根の隙間を埋めていきます。根と土の間に隙間があると、そこから乾燥し、枯れてしまうため、とても大事な工程。

今回移植した右側のヒメシャラと、元々あった左側のシャラの木がとても良いバランスで配置されました。新たな住まいからの眺めが楽しみです。

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