2022-09-20

袴塚の家|アウトドアリビングのある暮らし

初めて建主さんにお会いするときに、「普段参考にみている雑誌やインスタなど、なんでもよいのでお持ちくださいね」とお伝えしています。そして顔合わせの時は、そのイメージをみせてもらいながら「その家いいですよね~」とか「もしかすると○○の家知ってます?きっと好きかも。」など、ついつい好きな建築談義がながくなることもしばしば。

でもそんな時間が自分にとっては大切で、建主さんの好きなものと、自分の好きなものの重なる部分を探しているとように思っています。

袴塚の家の建主さんは、とても丁寧に自分たちの家の資料をまとめてくれている方で、(参考イメージなども綺麗にレイアウトしてファイリングされていました!)、共通点をさがすのにとても助かりました。

イメージファイルを見ていく中で、プライベートなテラスのある写真が目に留まり、聞いてみると「本当は気軽に出れて食事もできるような、アウトドアリビングがあるといいんですよ~」と話してくれました。

さてそういうわけで、テラスと一体的につながるような住まいを考えてみました。
リビングやダイニングの窓の先にテラスが続いていきまして、家の中心になる一番いい場所にはソファーが置かれ、テレビをみながらお庭も見える配置になっています。

キッチン側からみてみると、左側にテラスがあって、高窓の下にはベンチを設けまして、そこが外の居場所になるように考えました。

リビングのソファの隣には、二階の個室へとつながる階段がありまして、子供部屋にいくにもリビングを通っていくという、「家族の集まるリビング」を考えてみました。

暗くなりがちな中廊下も、廊下の先にテラスが見えると明るい感じがしますね。視線と風通しに配慮した水廻り空間です。

将来共働きになるご夫婦。帰ってきたら「手洗い・うがい・着替え」がスムーズに行えるよう水廻りをまとめ、少し広めの脱衣場のとなりには普段着のしまえるウォークインクローゼットを設けています。

建主さんに提案をみてもらいながら、プランを喜んでもらえたように思い、良かったなぁと一安心した打合せでした。

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