2026-02-11
矢祭の家|佇まいを探す
昨年より取り掛かっている「矢祭の家」。
自然の風景が広がる、南西斜面に建つ住まいです。
いつも設計を考え始める際に、どこが一番居心地のよい場所だろうと敷地を歩きながら考えます。
そこから見える風景だったり、冬場の太陽の日差しだったり、風の抜けだったり、それを掴むことが、その土地の特徴を最大限発揮できることにつながるように思います。
矢祭の家では、南西斜面に注ぐ西日が特に気に掛かりました。
どこに配置して、どんな屋根をかけると、冬場は日が差し込み、夏場の日を遮ることができるか。
そして屋根は出来るだけ単純に掛け、雨仕舞が良いこと。
建主さんの暮らしを考えながら、自然との関係も同時に検討していきます。
それを考え続けていくと、不思議なことに昔からあるような佇まいになることがあります。
昔の人が長い時間をかけて、改善してきた佇まいというのは、やっぱり合理的で、今のシュミレーションを使うことで、そのことを再評価できるんだなと感じます。


矢祭の家でも、やっぱり深い軒を取ることが一番の解決策でした。
また少し南に角度を振った「くの字型」も日射取得を助けてくれています。
夏には日陰になるテラスが、居心地よい場所になりそうですね。

