2023-10-01

逆川の家|住まいの設計

先日は、今年完成した「逆川の家」にお邪魔しました。
南西に広がる逆川緑地の風景を眺めながら、ゆったりと過ごせるお住まいです。
自然に暮らしが始まっている様子をみれて、とても嬉しくなる時間でした。

住まいづくりを始めるときには、建主さんの好きな物だったり、普段の住まいぶりだったり、その家族らしさのようなものを見つけることを大事にしています。

それは言葉になかなか出来ないものなんですが、
設計していく中で「あぁこれは○○さんっぽいな・・」とか、「○○さんが居そうな家だぞ」とか、不思議としっくりくる感覚があったりするんですね。
ちょっと妄想がひどいのかもしれませんねw

逆川の家の建主さんと色々な話をしていた時に、「ウチの旦那さんは模様替えが好きで、家に帰ってくると家具などのレイアウトがまったく変わっていることがよくあるんですよ!ほんとびっくりしますよ。」と奥さまが笑いながら話してくれました。
それは逆川の家の建主さんにとって大切なことだなぁと思い、どうしたら模様替えしやすい家ができるのだろう・・と悩みに悩んだスタートだったように思います。

ついつい設計者なので、いいソファーコーナーを考えたくなったり、キメキメにプランを詰めていったりとしたくなるんですが、「いやいや、それだと自由度がなくなってしまうわけだから、模様替えには向かないなぁ」となかなかプランが進みません。

そんな時に、昔ながらのつくりの実家を思い返してみると、8畳の部屋が南北に二つ並ぶ「八畳二間」があるのですが、昼間は襖を取っ払っては子供たちの遊び場になり、夜には襖を戻して寝室になっていたなぁと、自由度の高い空間だったと改めて気付いたことがありました。
逆川の家も使い勝手のよいサイズの空間が、繋がったり閉じたりできれば、もしかすると模様替えしやすい家になるのでは・・とプランが動き始めることになったんです。

さて結果はどうだったかというと・・先日訪れた際に「家のどこもいいよ、住みやすいよ~」と旦那さんが嬉しそうにいっていました。これは上手くいったのかもしれませんね。



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