2022-12-14

民家に馴染ませる|築50年の改修

「きっとこの家を大切に住まわれていたんだろうなぁ・・」。二日頂いてじっくりと現調している時に、ふとそんな事を思いました。手入れが行き届いたお庭と、手を加えながら住んできた住宅。長い時間が経つことで庭と家がつながっていくような、とても魅力的な住宅です。

さて今回は、この家に惹かれて「ぜひこの雰囲気を残しながら住み継いでいきたいんです」と話す、若いご夫婦からの相談。とはいえ・・築50年を過ぎたこの住宅には断熱材も入っていませんし、耐震性も今の基準には合わないもの。いかに既存の雰囲気を壊さないように性能も上げられるか・・これまた難しい問題です。

先日はその提案の日でして、「新しく作り変えるのではなくて、既存の中に馴染ませていくような改修計画がいいと思うんです!」と話してみると、「そうそう!」と喜んでくれたご夫婦。性能についても、断熱性はこの位まで良くなって・・とか、耐震性も既存の壁を利用すると今の基準に・・など、全体的な話をすることで、改修の優先順位がみえやすくなったように思いました。

ちなみに表紙の写真は、この家でいいなぁと思った場所のコラージュ。この場所に座って庭をみていると、なんともいい居心地です。

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