母の暮らす家｜18坪の小さな平屋と庭

「これは矛盾なんだけどね、わたし草取りはもうこりごりなんだけど、やっぱり周りが全部コンクリートってのも味気ないのよね」。そうお話しされているこの方が、住宅地にて小さな平屋を検討されている建主のお母さん。一人で暮らす家を考えられています。いつもはっきりとした答えが返ってくる方なのですが、お庭についての「矛盾なんだけどね・・」という気持ちがとても大事なところだなぁと感じました。

自分もお庭のある住まいを大切にしていまして、プランニングと一緒にお庭をどう配置したり、どんなつながりいいだろうかとよく悩んでいます。庭をどう配置するか？によってプランが決まってくるといっても、言い過ぎではないかもしれません。もう一方で、その建主さんが維持管理し続けられる庭の大きさというのも良く考えることです。あまり広くしすぎて維持が大変・・ということになってしまうと、いっそ庭をやめてコンクリートに・・ともなりかねません。
適度な大きさの庭を考えるということも、住宅の設計においてはとても重要ですよね。

提案したプランをみながら、「テラスもあって、家と庭の関係が良さそうね」と言ってくださり、丁度よい庭のつくり方に少し手応えを感じました。