2025-12-27

森山町の家|訪問

今年も気付けば、もう年末ですね。
先日は、今秋に引き渡しとなった森山町の家に伺いました。
嬉しそうに住んでからのことを話される、Oさんご夫婦。
それを聞きながら、「Oさん達と考えてきたことが実現できたんだなぁ」と嬉しくなる瞬間でした。

自分の大好きな工業デザイナーに、秋岡芳夫さんという方がいます。
秋岡さんの作られたものたちも大好きですが、秋岡さんの考えも大好きです。
悩んだときなど、秋岡さんの本を手に取ることもしばしば。

その本の中に、秋岡さんたちがつくられた「モノ・モノ」というグループでの「工業化社会での工芸はどうあるべきか」についての文があります。

(1)工芸は楽しい労働であること。
(2)工芸は「誂え」の利く工法をこれからも維持すること。
(3)工芸は「誂え」に応じることで生産参加の復権に役立つこと。
(4)工芸品を町や村で造ることでコミュニティの生産力回復に役立つこと。
(5)工芸はめいめいの生活用具を供給することで個性的な生活環境を創るのに役立つこと。
(6)工芸は省資源産業をめざすこと。

※誂え(あつらえ)」:自分の希望や好みに合わせて特別に注文して作る、いわば服のオーダーメイドのこと。

秋岡さんのこと考えは、住まいづくりにもいえるなぁと思います。

建主さんと一緒になって、楽しく建築を考えていくことで、どんどんいい案になっていく。
自分だけではたどり着けなかった住まいのあり方にたどり着ける。
丁寧に住まいを考え続けていくことで、そんなことを実感することが多々あります。
そして出来上がった家を訪れると、建主さんらしい暮らしぶりがみられて、嬉しく、そして面白んです。

住まいは小さな建築ですが、建主さんの個性的な暮らしぶりや、それを作ってくれる個性的な地元の職人さん、その先にある人のつながりなど、どんどん世界が広がっていきます。

自分はあまり引き渡しの時に、オープンハウスには前向きではないのも、やっぱり家は住まわれているところをみることが一番だと思ってしまうんですね。
ありがたいことに、住まわれてからも見学をさせてくれる建て主さんがたくさんいらっしゃいます。
もしご興味ある方は、ぜひご一報くださいませ。

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